ジョジョ実写化ねえ。本気で作れば面白い題材になると思うけど、多分今の邦画界にそれをやる元気はないんじゃないかな。俺的には宇多丸さんにラジオでフルボッコにされればそれでいいけど。
 
勝手に大予想・実写版ジョジョの奇妙な冒険はきっとこうなる!
・なぜか仙台ではなく東京でロケ。震災に配慮などと訳のわからない理由を付けられるが、実際はスポンサーの指示。
・荒木先生のケレン味のある作画を盛大に勘違いし、レールとスローモーションをやたらめったら多用したくっさいカメラワークが連発される。
・ギャグ演出は終始堤幸彦風味。何度目だトリック。
・相変わらず90年代レベルの、時代遅れも甚だしい安すぎるCGによって描かれたのっぺりしたスタンドによる、迫力も何もない戦闘シーン。
・尺が足りないからとムリに圧縮した結果、何のメッセージ性もなくなった薄っぺらい脚本。原作のテーマである「人間賛歌」など跡形もなし。
・「主役の恋愛を入れないと数字が取れねえだろ!」という謎のマーケティングにより、康一くんあたりが突然女性化、仗助と恋愛フラグがなぜか立つ。
・そのあおりを受け、ヤンデレの先駆けだったはずの由花子がただの嫌な女に。彩はただ吉良の整形を手伝っただけで本編にはなんにも絡まない。
・各方面に配慮し、グロ表現ならびに放送禁止用語いっさいカット! 吉良の持ち歩いてる手も誰がみてもハリボテ! でも濡れ場は描く!
・そもそもリーゼント(しかもどう見てもヅラ)がが致命的に似合わないヒョロヒョロな仗助。しかもセリフがぜんぶ棒読み。
・承太郎は多少マシだが、どう見ても女性人気を狙って取ったとしか思えない謎のお色気シーンあり。
・最後までボケっぱなしのジョセフ。元気をとりもどすこともなく、CG処理された実写版デスラー閣下のような静と寒いギャグを繰り広げる。
・億泰なんて最初からいなかった。あわせて形兆兄貴と音石も消滅。
・というか、吉良に絡まないエピソードは全部カット。
・でもトニオだけは出る。阿部寛で。何も言うことはない。
・アンジェロ役はケンドーコバヤシ。芸能界屈指のジョジョヲタ枠として宣伝役に起用されるも、開始5分で再起不能にされる微妙な役柄にされる。後年この仕事の思い出をアメトークで振られるが終始苦笑いのケンコバ
・同じく、重ちー役をぽっと出のデブタレがやる。「金に汚いが根はいいやつ」という位置づけもなく、原作と何の関係もない芸人自身の一発ギャグをやっただけで退場。
露伴先生だけは好評。「この映画唯一の良心」と言われる。「こんな事なら出さなければよかった」とも。
・早人くん=こども店長もどき。恐怖に震えながら立ち向かう等身大の少年が、オトナの理想とする子ども像を詰め込んだだけのただのマセガキに。
 
これだけ期待値を下げてもなおその下を行くのが今の邦画界の病理。ワクワクが止まらないぜ!