10ヶ月か……もはや語るまい。
以下ネタバレ解説
 
まず障害となったのは、キャプチャー環境の問題。
やはり後半戦で千早が決め台詞を言うのだから、彼女に活躍の場を与えたいと思っていたんです。ところが、何度撮り直してもベストショットが決まらず。意識すればするほど操作ミスを起こし、NGを連発。妥協して普通にプレイした動画を使ったものの、なんと前半戦と採用テイクを間違えるという体たらく(見比べると前半戦のほうが明度が低い)。レベルや技を覚えるタイミング等で辻褄が合わないというなっさけねぇ結果になってしまった。恥ずかしい限りでございます。
しかも、どう処理してもインターレース線が取れない始末。安物のキャプチャーボードのせいか? と思うが、WMPで再生すると、これがぬるぬる動く。MSはいったいどんな魔法を使ったんだろうか……。
 
2つ目の問題は、ジーンの死をどう処理するか。
ただでさえ鬱展開の多い原作なので、アイドルが人殺しをするような演出はなるべく避ける、万が一描かなければならない場合はできるだけぼかす、ということをいちおうのポリシーにしているわけです。
コーエー系を始めとする戦略SLGだとどうしても人死にが絡んでくるわけですが、それをどう処理するかによって結構コメントや掲示板などで論争がおこったりするんですね。RPGにおいてもそれは例外ではないけれど、それに時間を割くのはあんまりやりたくない。だから、基本的にはぼやかす感じで演出しているわけです。アークの場合、たいていの敵はもう人間やめてますし。
しかし、ジーンとなるとそうもいかない。
やよいとジーンがすでに面識あるという設定にした以上、彼女が直接対決するわけにはいかない。それをやるとたぶん、やよいは立ち直れない。かと言って、じゃあ他のキャラならいいのかというと……厳しいんです。原作ではゲームの展開上さらりと流しましたが、漫画版ではエルクがジーンを手にかけてしまった罪の意識に、まる1巻かけてさいなまれていたりしてますし。
んで、結局どうするのか。
美希をジーンが殺したと思い込んだことで、本人の精神が破壊され、同時に肉体もボロボロになってしまう。しかし、すんでのところで彼女が死んでいないことに気づき、正気を取り戻すも、すでに命は燃え尽きようとしていた……という感じに持っていければ、多少はアイドルたちが変な葛藤に悩まされずにすむかな、と思ったわけですね。別に動画を見ている人が全員そういう背景に気づく必要はなくって、後ですぐバレるネタバラシをやるための準備にすぎないのですが。
要するに実質、動画では真がトドメをさしたに等しいんですが、そこに一個小芝居を入れることで多少フレーバーを薄めることができるかな、と。
ただそう決めてからが大変! どうやれば納得の行く小芝居になるのか、書いても書いてもしっくりこない! 一度はGOサインを出してみたものの、いざ編集して紙芝居を戦闘シーンの上にかぶせるとこれが変!
最終的にはいちばんシンプルな形にまとまるようにしたつもりですが……正直ほかにもやりようはあったのではないか、と思います。
あとアカペラまっすぐは某有名架空戦記のリスペクトです。何のひねりもございませんがね。