DX3rdのセッションをやったのである。
プレイヤーとしてはそれなりに場数を踏んできた(っつっても超々ヌルゲーマーですよ)が、GMやるのは実は人生で2回目だったりする。緊張ッ!
しかもDXは1回テストプレイ的に遊んだだけでほぼ素人。卓のみんなも一名を除きプレイ経験はほぼゼロ。戦闘ルールにいたっては8割わかってない状態。ルールブック読んでもリプレイ見てもチンプンカンプン、こんな状態で大丈夫か? 結論から言えば問題だらけだったのだが、おかげでいい経験をすることができた。付き合っていただいた皆さんに感謝!
さて、とりあえず遊んだシナリオについて軽く解説を交えてみようと思う。
あらすじ。某没個性メインヒロインがふとしたことからリボン型レゲネイド*1 を拾ってしまい、それを狙うヤクザやらテロリストやらが現れてさあ大変。正統派高校生エージェント、元ソープ嬢の女刑事、大学8年生探偵、MIT哲学科(謎)卒のアラサーエロゲ声優、仁の逆を行くが如く幕末からやってきた本物の侍がそれぞれ全く別の動機から事件に関わり、やがてすべてがひとつに繋がっていく……という物であった。
この「ひとつに繋がる」という部分が曲者で、各プレイヤー同士を結ぶ接点を意図的に排除しすぎてしまって「動こうにもなかなかきっかけが掴めない」と困惑されてしまったり、「情報の共有ができてないのでパーティーに合流できない」「合流できないと他のプレイヤーのシーンで退屈になりやすい」と、歯がゆい思いをさせてしまった。これは明らかに俺の力量不足が招いた事態であり、今後の大きな課題である。終盤にいたってはほぼ完全にアドリブであり、設定とか細かいところは矛盾だらけだしな! そんなグダグダなシナリオで見事に立ち回り、すべての線をひとつに纏めてくれたプレイヤーの皆さんの機転には感服せざるをえない。ほんと、話がようやくまとまった時は心の底から飛び上がる思いだった。それに、どうにも吟遊臭い進行をしてしまったのも痛いなぁ。PCの心情を行動に反映しきれず、情報も小出しにしすぎてしまったために結果的に自由度が損なわれる結果を招いてしまった。これも反省点。
ただ、あえてそのような形式をとったのにはひとつ理由がある。というのも、俺が普段やっているSWでは基本的に「パーティー全体での行動」が基本であり、必要に応じて個別に行動することはあっても、大体はみんなでまとまって動くことが多かった。まあ、そういう時はうまく機転を利かせて動けばいいんだけど、無意識のうちに場の空気に流されてしまい、あとから「しまったなぁ」と歯噛みすることもあったのである。そこで、個々のPCによる個別の活躍を、シナリオの側で表現することは可能だろうか? と思ったのである。RPGのシナリオってだいたい依頼解決型か巻き込まれ型に分類されてしまうのだけど、それとは違った導入方法を試してみたかったのだ。それで、「全員がバラバラの原因でひとつの事件に関わったら面白くね?」と思ったわけである。せっかくシーン制のTRPGを遊んでみるわけだし、その特徴をできるだけ活かしてみたかったわけである。シナリオそのものは至ってオーソドックスなモノなので、偉そうなことは言えないんだけどね。あとは俺が単に「街〜運命の交差点〜」の大ファンだから、というのもある。「428」もやりたいなぁ。
身内のサークルだから通じる禁じ手もいくつかやったんで、あまりここには書けないこともあるんだけど、色々得られた教訓も含めて久しぶりにいい体験をした。参加してくださった皆さん、お疲れ様、そしてありがとうございました!

*1:人や動物、果ては無機物にまで感染して超能力を与えたり暴走して怪物にしてしまったりする謎のウィルス。無機物に感染するウィルスって矛盾してる気がするが細けぇことは(ry