ザ・グレイトバトルシリーズ、さらにそれに続くスーパーロボット大戦シリーズの原点。メタルヒーローが出演しているめずらしい作品でもありますね。出演ヒーローはライダー1号、Xライダー、ブラックRX、ガンダム、ゼータ、ν、ウルトラマン、セブン、タロウ、シャイダーメタルダー、ジバンの12名。有名なギャバンシャリバンではなくシャイダーメタルダーなのはなぜだろう? 当時人気があったのだろうか? 定番のV3などをさし置いてしれっと混ざっているXライダーが渋いですが、おそらく当時放送まもないRXと名前が似ているという理由でのチョイスだと思われます。当時の最新作をフィーチャーしているおかげでリアルタイム世代の子供たちにもすんなり受け入れられたのも大きかったのではないでしょうか。ウルトラマンだけ空白の時代だったせいか、タロウだけ時代がずれてますが……かわいそうな80……。
ジバン強すぎガンダム弱すぎなバランスでしたが、当時は熱中してプレイしたもんです。ただこのゲームのせいで「νガンダムは弱い」という固定観念がしばらくの間染み付いてしまうのですが……。そういえばパッケージにでっかく写っているサザビーが出てこない事を今になって知りました。ラスボス第二形態と混同していたんでしょうか。なんかエビっぽいんですよあいつ。サザビーって甲殻類っぽいフォルムしてるし。いまでは単独作品が出るほどキャラも増えたバンプレストオリジナルキャラクターですが、当時はろくにストーリー説明もなかったので本気で「誰?」状態でした。いまでもエミィと聞くとスパロボOGSの美少女ではなくこっちのヘルメット頭の方を思い出してしまいます。美少女になったのはSFC時代からかしら? ゲームオーバーになると磔にされたエミィが懇願する目でこちらに救いを求めるんですが、あのヘルメットのせいで色気も何もあったもんじゃない。あのゲームオーバー画面はプレイヤーを奮起させるのが目的だと思うんですが、むしろ腹立たしかった記憶さえあります。UFOにさらわれたもうひとりはガチャポンマシンだそうです。現代の代表的なクロスオーバーゲームであるスマブラでは「登場人物はフィギュアだから世界観違ってても大丈夫!」という余計な設定を取り入れていますが、このシリーズでも「ガチャポン人形だから大丈夫!」ということになっているんですね。ただウルトラの一族は伸縮自在だし(セブンだけという説もあるけど)、ガンダムSDガンダムでは普通に人間サイズでパイロットたちと会話していたわけで、SDの方に馴染みのある当時の小学生としては「だからどうした」という感じだったように思います。大人になると理屈っぽくなっていけません。夢の共演に細かい理屈はいらないんです。
難易度は子供向けゲームにしては高いですが、パターンは単純なので覚えればすぐにクリアできるでしょう。ジオングやダークキングの弾幕はいまでも避けられる気がしませんがw ゴリ押し以外にあいつらを攻略する方法あるんだろうか? 裏技でイージーモードや自由に変身できるコマンドもあったりします。そういう意味では子供向け商品としては優秀だったのではないでしょうか。
 今の世代でこういうゲームを作って欲しいな。いまならディケイド、∀、メビウスと各作品を繋ぐシリーズが出揃っているのでクロスオーバーもやりやすいと思うんですよ。版権の問題さえクリアできれば(それが一番むずかしいのか……)。