シレン3

相棒とツーマンセルで攻略するシステムは悪くない。相棒が死ぬとゲームオーバーになる点は、ジャンルが違うがバイオハザード5っぽくてよい。相棒の思考ルーチンがアホすぎて使い物にならないのもバイオ5っぽいが……一応手動操作もできるのでまだマシだろう。果てしなくめんどくさいが。あちらと違ってアイテムは共用なので、相棒にイライラさせられることはあまりないのが救いか。どうして日本のゲームは思考ルーチンの作り方がこんなにもヘタクソなんだ。
俺はシレンは最終ダンジョン以外はすべてオマケだと思っているので、最終ダンジョンをプレイするまでゲームバランスを云々するのは控えるが、ストーリーパートでどうしても気になった部分があるので、ひとつだけ。今回、ボスの数がものすごく多くて、それぞれ特色を出そうとしているのだが、バランス調整のためかほとんどのボスにアイテムが効かない。どんなに頑張っても回復アイテム大量に持ち込んで殴り合いのパワーゲームになる。どうせストーリーパートなんてただのチュートリアルなんだから、アイデアひとつで大逆転なバランスにすればよかったんじゃないのか? オロチに身代わりの杖とか、これみたいなアイデア勝負な戦い方があったって良いじゃないか。このゲームの面白いところは「アイテムを有効に使って死地をラクに乗り越える」ところにあるのであって、育成要素は副次的なものに過ぎないのだが、現状鍛えた武器で殴りあう以外に工夫の仕様がないのは、このゲームの存在意義そのものを否定してるんじゃないか。