デス種

放送しなくてもいい回。全部ストーリーの補足に終始しているのはそれまでのパートで説明をきちんとしていないからであり、謎とか伏線なんてお世辞にも言えたもんじゃない。ルナマリアのことだが。
次、ミリアリアのAA搭乗。やってはいけないことをまたやってしまった。別に俺は彼女にカイ・シデンをやれというつもりは無いが、彼女と痔の関係を抹消してAAのオペレーターにしてしまうというのは、これは前作で提示した「キラにしかできないこと、サイにしかできないこと」という和解のテーマを完全に無に帰することを意味する。もちろんあの程度のセリフで二人の関係が完全に回復したなどとは思っちゃいないが、一度そういうテーマを提示して解決の道を示した以上はそれを実践して見せなくてはならない。フレイが死に、サイとカズイがシナリオの表舞台から去った今、その役割を果たすべきは彼女なのだ。彼女がやるべきなのはカメラとペンを武器にして、痔やAAとのパイプを通じて外側から戦争と戦うことなのだ。そしてそれは戦闘においてはまったく歯の立たない彼らナチュラルであっても、立派に戦えることを示すことになる。それはオペレーターという名のウグイス嬢として毎週毎週「どうぞ!」と叫ぶだけよりもずっとキャラの魅力を引き出すことが出来るのではないかな。
痔悪化との関係を抹消してしまったのも痛い。せっかくAAとザフトの両勢力の中間に位置することが出来た……すなわちマスコミという独自の設定をフルに生かすことの出来るポジションに有りながらそれを破棄してしまう。
ミリィたんをおかずにマス掻きたいだけの連中に媚びた結果がこれだ。