鬱っぽいですがたぶん演技です。信じてください。

 今日はハイキングの日なのでした。カゼがなおったばかりでバイトから帰って晩飯食いすぎてひっくり返っていたら睡眠時間が3時間しかねえという素敵モード。電車の中でねりゃあいいものを世間様に下らぬ対抗心を抱いてはじめたワンダースワンロマサガ1をやりホーク様がオラオラと行進をする。半分以上ハイになりつつ新宿へ。
 新宿駅、例によって迷子になる俺。そこをたまたま通りがかったY脇に拾われる。「駅員に道を聞く」という極めて安全かつ確実なる方法を編み出したY脇の活躍により集合地にたどり着くが、さすがに15分前では誰も来ない。とりあえず朝メシ食って待つ。このときのメニューがすぐそこで売ってた立ち食いカレー(これから山に登ろうというのに!)だということからその時の俺がいかにハイだったかをうかがい知ることができよう。
 待つ。待てども待てども知った顔が現れず、結局時間ぎりぎりになってよーやくメンツがそろう。しかし幹事いわく「カゼとか作画とかロマサガとかでけっきょく3分の2がキャンセルですよッ!」。せっかくのGWに何をやっとるのか皆の衆はと思ったがカゼはまあ俺も引いてたからしかたあるまいて。このはやり具合からするにどうもあの徹カラの場にウィルス持ちがいたのではないかとも思うがまあいいだろう。
 京王線で高尾を目指す。さすがにGWだけあって東京の秘境・高尾山も人でごったがえしていた。とりあえずバスに乗って登山口へ。なんかものすごく久しぶりに緑に包まれた気がするがなかなかの勾配ではやくもくじけそうになる。「ホーホケキョ」「おお、5月だというのにウグイスが」「俺の家の近くでも鳴いてますよ」「ほほーう。で、味は?」「MGS3かよッ!」的なバカ話のおかげで何とか精神的に持ちこたえつつ上る上る上る。日ごろの行いの賜物か自然と歩みが速くなるので、まったり自然を満喫するまもなく気がつけば地面ばかり見ているアリサマ。あぁやばいやばい。やばいので途中の休憩所で昼食。出発時に父親から渡された魚肉ソーセージにかぶりつく。眼下に広がる高速道路とUターンラッシュの嵐を見て非常に癒される俺。歪んでますか。しっかり回復したところで再び歩む歩む歩む。途中ヒョシ氏が別ルートで向かい始め、いつ彼が鳥になってしまわないかとヒヤヒヤするも我々の予想を裏切って先に合流地点に行っていたのだった。今思えば鳥になりそうだったのは俺のほうだったのだ。そんな度胸ねえけどな。
 歩きながらイロイロ話をするが(体力無い俺は話してる余裕もないが)、学年が上に上がるにつれて段々と話題がアニメと関係なくなるところがなんとも興味深い。健康的なオタサークルを目指すのが我々FLなのだ。単純に忙しくて見てねえだけだが。
 そして山頂。それまでの山道の静けさがウソのような人の群れと売店のボッタクリっぷりになんとも幸せな気分になる。ここへ来てついに精神が限界に達した俺は一本の一番絞りを流し込むのであった。ウヲオオオオオオオオッ! 湧き上がる高揚感。一本のビールがここまで威力を発揮するとは、さすがに運動すると違う! 「あ、IJUさんそのアミノ式……」うをおおっ! そういえばさっきまでスポドリ飲んでたんだー!
 思わぬブースト効果で周囲に迷惑をかけ捲りながら下山。途中の沢で老人スナイパーの気配を感じたり金網の張ってある崖でプテラノドンの存在に注意を配ったりとなかなかに現実と空想の区別をあいまいにしつつ足の痛みを忘れることにする。
 そして馬場へと帰還。ものすごい運動をやったが普通にサークル活動が始まる……。
 新人の熱意ムキダシっぷりに舌を巻く。どう考えても動きそうにないキャラデザとか(たとい絵の経験有りといっても一枚絵メインで動画なんてやらないから当然だが)、「脚本の純粋さが……」「階段を上り下り……」なんてまあ素晴らしい熱意だけどそれやると死ぬぜェとか。とりあえず妹用と称してキャラデザ表を一枚拝借しておいた。いや妹には描かせてみようと思うがこれを動画にさせるかどうかはちと考えないとなァ。新人の熱意に敬意を表して俺が一枚描いてみようかな、一年ぶりにw