自炊ブームである。
食費節約の一環として自分で食うものは自分でつくろう、というわけである。近隣にまともな飯屋がねえ、かといってコンビニ飯はもう食いたくねえ、という割合切実な問題があるのも事実なのだが。
そんな訳で、およそ二年ぶりにこいつの出番と相成ったわけだ。
 

しゃべる!DSお料理ナビ

しゃべる!DSお料理ナビ

 一番基本的なレシピを収録。和洋中と定番どころはひととおり揃っており、使用頻度ももっとも高い。収録レシピ数は約200と、初期のタイトルだからか少なめ。
世界のごはん しゃべる!DSお料理ナビ

世界のごはん しゃべる!DSお料理ナビ

 海外で発売されたバージョンをベースに、日本食を大幅に追加したもの。世界各地の料理を収録。日本ではあまり馴染みのない料理も収録されているが、味が想像しづらいせいで結局和食と中華ばっかり作ってたり。313レシピを収録。 これだけコーエー販売。発売元が違うからなのか、かなり毛色が違う。安いから買ったがまだ使ったことはない。帝国ホテルだからと言ってやたら高級な食材を使わされるわけではないのだが。約200レシピ収録。
 
という訳で、突然ながらこの約二ヶ月間で作った料理の感想等を簡易的に貼ってみる。ついでに、俺の独断と偏見により5段階評価とした。これは完全に俺の味の好み+作り方のめんどくささ等を加味したものなので、むしろ参考にならない。あと俺は料理はド下手であり、基本的に「こまけえことはいいんだよ!」という方針なのでやっぱりあてにならない。やたらとガッツリした料理が多いのは野郎の食事だからってことで勘弁してくれ。
なお、料理名の後ろに(世界)と書いてあるものは「世界のごはん」収録のもの。

鶏ささみのにんにく醤油焼き 4

手軽に作れて香ばしい。DSナビの代表的レシピ。ささみといえば高タンパク低脂肪でアスリートの友というイメージがあるなぁ。漬け込みや衣付け、キッチンタイマーなど、DSナビの基本的な機能をひととおり体感できる。かつて存在した2chのお料理ナビスレでは初心者向けの定番メニューとなっていた。
ただしボリュームは控えめ。がっつり食べたいときはもも肉にするとよい。
ささみの筋取りがめんどくさいので慣れが必要かも。

ハンバーグ 5

赤ワインの処理と、バターの分量に注意。安いからといってマーガリンはオススメしない。肉と混ぜる前に、あらかじめタマネギを炒めておく作り方。めんどくさいが、やるだけの価値はある。
ただ、どうも俺の混ぜ方がよくないのか、空気が十分に抜け切らないのか、裏返したりしてる内にしょっちゅう崩れたりするんだよなぁ。誰かコツ教えてくださいorz
実はかなりのボリュームがあり、一人前で中サイズ二個分はつくれる。
ソースの隠し味用のワインを除けば、原価が安いのも魅力。

回鍋肉 5

うまい、早い、簡単の三拍子そろったオカズの王様。俺の一番のお気に入りレシピでもあり、作ってもっとも感動した料理である。具材が豚肉とキャベツだけ、別に素揚げや湯通しはしないという時点で厳密に回鍋肉では無いらしいのだが、うまいからよし。

麻婆豆腐 5

市販の麻婆豆腐の素が馬鹿馬鹿しくなるほどうまい。ボリュームも満点。
辛いのが食べたければ豆板醤の量を調節しよう。
欲を言えば、もう少しコクがあればいいんだけど……。

親子丼 2

これだけだと今ひとつ物足りない。もっとも、親子丼とは基本的にそういう料理なのだが……。

鶏むね肉のカシューナッツ炒め 4

カシューナッツは焦げやすいので注意。というか、俺は焦がした。オカズはもちろん、つまみにももってこいだな。しかし、ただでさえ脂の多いナッツをさらに素揚げするため、凄まじく脂っぽいのが難か。

ナスとひき肉の味噌炒め 4

うまい! 牛ひき肉はアホみたいに高いので合挽きにしたが、問題なし。お料理ナビは中華が安定している気がする。特にたれの配合比は神がかっていると言わざるを得ない。
特に注意する事項もなく作りやすい。しいて言えば、ナスは水が出るまでしっかり炒めたほうがいいということぐらいか。

ポテトサラダ 5

長らく探し求めていた味。これだけで主食がまかなえるレベル。市販のポテトサラダがまずすぎるだけなのだが。
俺の好みは、じゃがいもを原型がなくなるまで徹底的に潰す作り方。リンゴを加えたり、じゃがいもが硬かったりするのは好きではない。
マヨネーズをかなり大量に消費するので、量とカロリーが気になる人もいそう。

豚の角煮 4

監修者が関西の人だからなのか、かなり甘口。照りを出すのに使う水飴が手に入らなかったので使わなかったが、それでも甘い。砂糖は半分でもいいかもしれない。しかし、このソフト中でおからを使う料理がこれだけ(下茹で用)というのはどうなんだ。余った奴の使い方どうしろと……。
角煮はとにかく根気との勝負だなぁ。実際2時間近くグツグツやることになるわけで……苦労に見合うだけのうまさはあるのだけど。

手巻き寿司 5

酢飯うめぇwwww ちょっと甘目だがこれがネタと大変よく合う。
具材はレシピに従わず家にあるもので作った。好みで色々と入れられるのがこの手の料理のいいところだ。ちなみに俺はカニカマとツナ巻きが好物。刺身は高いから入れなかった(´・ω・`)

フライパンで作るきのことじゃがいものグラタン 3

とにかく時間がかかる。忍耐との勝負。特に、きのこはじっくり火が通るまで炒めること。味は悪くない。生マッシュルームは嫌いなのでエリンギにしてみた。結果から言えば成功。あとは、生クリームと白ワインで少々値がはるのをどう考えるかだろう。ところで、こちらは芋を茹でてから皮をむくスタイルなのだが、ポテトサラダのレシピに載っていた、先に皮をむいてから茹でるスタイルと何がどう違うのだろう?

カルボナーラ 2

材料からして割高。粉チーズが一人前あたり1/3本、生クリームまで必要となると、あっさりと足が出てしまう。加えて温度管理が難しく、失敗しやすい。冷たすぎるとチーズがうまく溶けないし、熱すぎると卵が固まってしまう。多めに作るときは熱めにしたほうがいいようだが……。正直、費用対効果は高くない。市販のソースに厚切りベーコンを炒めて加えたほうが安くて安定している。俺の腕が悪いのだろうが……。

焼き餃子 5

これぞ自家製の味。肉がジューシーにできるのが手作りの最大の利点。ちなみに具は豚ひき肉、白菜、にら、干ししいたけ、生姜、にんにく。野菜を下茹でするので、十分に水気を切ること。
ひき肉料理の例に漏れず、かなり量が多い。皮は必ず大判を使用し、レシピより多めに用意しておくのがいい。普通に作っているとまず足りなくなる。蒸し焼きにするときは、水の分量に注意。入れすぎると大変なことになる。
しかし、うちのボロフライパンだと底にくっつくのだった……。

白菜の刻み漬け 3

塩こん部長のオススメ。というか、まんま塩昆布の袋の裏に書いてあるレシピ。あとは、輪切り唐辛子とすりゴマを加える程度か。野菜が余った時に。水を入れた容器を漬物石がわりに使うが、できるだけ重くなるように。

鶏の照り焼き 3

すこし手間がかかるのが難。タレはできるだけ煮詰めて濃くしたほうがおいしいかな。片栗粉を入れてみるのも有りかもしれない。味は悪くないので、照り焼きチキンバーガーにでもして食べるとよさそうだ。

お好み焼き(世界) 5

解説には「スナック感覚」と書いてあるが、十分腹が膨れるボリュームがある。
山芋を入れるのでふんわりと仕上がる。なくても可、らしいが、あったほうが好きだな俺は。イカがなかったのでチクワを使用。ついでに揚げ玉とチーズも投入してみた。(゚д゚)ウマー お料理ナビの法則として、必要最低限の具材しか書いてないのでお好みで色々入れてみたいところ。次は明太子でも入れてみるか?
欲張って大きくしすぎたせいで、ひっくり返す時に破れてしまった。むぅ。

豚キムチチャーハン(世界) 4

ごはんを多くしすぎた……。そんなにニラ入れていいのか? とも思ったが、これがかなりいい。キムチ、足りなかったよ……。。

あんかけ豆腐 3

お上品な味わい。意外と手軽に作れる。
途中で豆腐を鍋から下ろす際に崩れやすいので注意。しめじのゆで具合がわかりにくい……。

大根と牛肉のうま煮(世界) 3

 もうちょっと煮詰めとけばよかったか。どうも気が早くていかんな。でも大根がホクホクとして美味かったのでよしとしよう。牛の代わりに鶏肉を使うこともできるようだ。俺としてはそっちのほうが好みかもしれない。安いし。

豚バラ肉とキャベツの味噌炒め(世界) 4

 それって回鍋肉じゃねえの? と思ったら、こっちは甜麺醤ベースの味付けなのね。野菜もタマネギとピーマン、長ネギが新たに加わっており、さらに中華度アップ。豪華なのはいいが、俺は通常版の安っぽいヤツのほうが好きかも。うーん貧乏舌。


飲食店で食中毒、ステーキ食べた4人が発症/相模原
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111108-00000017-kana-l14

ここの社長、近所の安くてうまい焼肉バイキング店を買収して勝手にステーキハウスに改装したあげく、案の定潰しやがったんだよなぁ。以前に書いた店とはまた別の、ちょうど町の反対側にあった店なんだけど、肉の質はそっちのほうがいいから、ちょっとお金が入るとしばしば行ったものだった。その店はもうない。
その近辺にはファミレスが何軒も立ってたから、安いステーキなんていくらでも手に入るわけで、改装自体必要なかったんだよな。逆に、焼肉屋はあそこにしかなかったから、地元住民にとっては大切な店だったんだよ。たしかに経営が厳しかったのかもしれないけど、そういう事情もわからずに無茶な路線変更をやって、結局閉店じゃあ地元住民にとっちゃ怒り心頭だよ。そのへんのいきさつも社長のブログに載ってて、少し前に偶然読んだけど、やりきれない気持ちになったんだよなぁ。この社長にしてはめずらしく、しおらしい文体で書いてたから、潰した件については本当に後悔してたのかもしれないけど、でももう俺の愛したあの焼肉屋は戻ってこないんだよなぁ……。
別に社長の人間性がどうだろうと知ったこっちゃないが、客商売バカにしてる奴が地域の貴重な店を食いつぶしているのはさすがにちょっと悲しい気持ちになるよなぁ。