服装が最悪なゲームキャラ
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なぜ精霊の黄昏が無い(ランキングに、という意味ではなく元スレでネタにされてない、という意味で)! あれこそキャラクターデザインの失敗で客を大勢逃した典型だというに! 3まではまともだったのにどうしてこうなった! まぁ、2でもエルクとかよく見ると突っ込みどころ満載だったりするんだけど、ドット絵として見たときにもっともしっくり来るデザインだからな。3Dになってごまかしが効かなくなったのも黄昏のデザインのダサさが浮き彫りになった原因の一つだと思うが。それをダサカッコいいと勘違いするからあんなことになる……。そういえばオプーナも同じ徹を踏んでますね。「ダサカッコいい」を表現するならカプコンを見習うべきでしょう。レインボー・ミカとか、クリムゾン・ヴァイパーとか明らかに失敗くさいのもいるけど、デザインの基本線がしっかりしているから、見ていて安心出来る。
テイルズはそろそろデザイナーを休ませてやるべきだとおもう。藤島にせよいのまたにせよ、明らかにネタ切れ臭がしている。もう一人第三の柱となるべきデザイナーが必要だと思うんだが、レジェンディアがコケたのがメーカー的に痛かったんだろうな……。
外人がチンクル嫌いなのは日本人がWizardryに対して抱くのと同じ幻想をゼルダに対して持っているからだと思う。ゼルダの世界観の根底にある物って、不思議の国のアリスとかオズの魔法使いに見られるような、子供の頃に読んだちょっと不気味な童話の世界で、チンクルってそれをもっとも端的に示すキャラクターだと思うんだけど、欧米の人って純粋なカッコよさを求めている気がするんだよな。一方で、Wizardryの世界観を成しているのはモンティ・パイソンだったり、言葉遊びの世界だったりするんだけど、当時の日本ではなかなか理解されずひたすらストイックさをもとめられたというか。代表的なのはカシナートの剣。あれは本当は調理器具で有名なクィジナートのフードプロセッサーが元ネタで、要するに高速回転する刃の付いた棒なんだけど、日本ではその辺のニュアンスが理解されなかったために「カシナートという名工が作った長剣」ということになってしまった。だから後年になって原作者が設定を明らかにしたとき日本では大混乱が起きたという逸話がある*1。俺はカシナートはミキサー派なんだけど、それを言うと年季の入ったファンからにわか扱いされそうなんだ(´・ω・`)イヤジッサイニワカダケドモサ でもドリルは男のロマンだからな。いっこぐらいそういう武器があったっていいじゃないか。
ドラクエのライアンはローマやスパルタなどの古代の戦士をモチーフにしているので特別変だということもない。ピンクなのはファミコンの限界でああせざるを得なかっただけだしな。どっちかといえばアリーナの帽子の方が謎。サイヤ人の戦闘服に代表される一見ダサいデザインを天性のバランス感覚でカッコよく見せている、それが鳥山明の持ち味だと思うの。7あたりになるとひどすぎて何も言えなくなるが、時期が時期だからな。ドラゴンボールの連載が終わって抜け殻状態の鳥山に無理して描かせた感が悲しさを増大させる(その反動かモンスターは面白いものが多いのだが。エンタシスマンとか、シールドオーガとか)が、機能性に反してダサいのでふだん使われないチェインメイルを敢えて登場させたメルビンは評価してもいいんじゃないだろうか。でも理屈はともかくとして、やっぱダサいな。 
ノムリッシュは元々デザインの引き出しが広くないので、原案をキッチリ出せるスタッフがいたほうがいいな。あんまり好き勝手やらしちゃダメ。硬派なファンからは原作レイプと言われそうだけど。ディシディアの旧キャラアレンジとかけっこう好きなんで、うまく使えばもっと化けると思う。FF7DCの雑魚兵(とくに犬兵)のデザインとかはなかなか良いと思うよ。ゲームの評判悪いからアレだけど……。

*1:混乱を避けるためか、近年ではミキサー型のほうを原語版での「Blade Cusinart'」にならい「ブレードカシナート」と表記することが多いようだ。似たような例に「蝶のナイフ」がある。忍者に転職できるという特殊能力を秘める、何気にかっこいい響きを持つアイテムだが、その正体はなんてことのない只のバタフライナイフである。それでなんで忍者になれるのかは謎だが、あの独特の機構が暗器っぽいということなのだろうか。他にも「エクスカリバー」も機種によっては「ロングソード+5」という身も蓋もない名前が当てられているなど、こうした例は枚挙に暇がない。