メガテニストの同僚におされ、いま空前のメガテンブーム!(俺限定) と思っていたら、先日ある知人がふと買ったPSP版ペルソナがおもしろいという話を聞かせてくださった。時代はいまメガテンを求めている!

個人的架空戦記殿堂入り作品のひとつ。原作からの設定のアレンジの仕方が絶妙な上に、話の組み立て方が非常に丁寧。拙作も多大なる影響を受けています。サブタイトルとか(え、そこ?)。この人の作品では真女神転生のほうが有名だけど、私の個人的な趣味でこっちを。
 
さて、こういう長寿シリーズもののゲームを始めるときは、先ず原点から楽しむのが私の流儀である。とっつきのよさそうなP3あたりから初めてもいいのだろうが、大元になる原点を知っていると楽しみ方がわかるような気がする、という俺の性格の問題である。
すなわち、先月ゲームアーカイブスでも販売の始まった真女神転生I……ではなく、初代デジタルデビル物語女神転生からのスタート。ファミコンである。こういう複雑な作りのゲームは、できるだけ最初のシンプルなシステムから慣れていったほうがいい、という俺の経験則と、原作小説に興味があったこと、そして携帯電話用アプリへの移植が好評で、入手が容易だったことによる。
すべての原点とも言えるファミコン版は、元々は小説を元にしたいわゆる「原作ゲー」であり、現在知られているシリーズとはやや趣が異なる。呪文の名称も違うし、マルチエンディングでもない。悪魔絵師こと金子一馬も当時まだ入社しておらず、グラフィックはどことなく妖怪道中記あたりを彷彿とさせるものがある。80年代ロリータ調のネコマタは逆に新鮮じゃなかろうか。小説の挿絵を担当した北爪宏幸による主人公とヒロインの顔グラも用意されている。のちにSFCにIIとセットでリメイクされたときは、IIとデータを共有するためか悪魔たちのグラフィックは金子デザイン準拠の絵に変更されたが、主人公の顔グラは表示されない。このSFC版でのアレンジがファンの間では不評だったようで、携帯アプリ版ではファミコン版のデザインをのこしたまま画質を向上するという方法でのリメイクになっている。ファミコン版の雰囲気を尊重しながらも遊びやすいよう最新のインターフェースを導入してプレイアビリティを上げているようだ。オートマッピング機能の搭載はもちろん、戦闘画面のレイアウトを現在のシリーズのものに合わせたり、合体結果を分かりやすく表示したりと、ゲームの内容自体には直接影響を及ぼさない範囲でのアレンジが加えられているわけである。(ただし回復アイテムである「宝玉」の機能が大幅に強化されるなど、難易度は若干ファミコン版より下げられているようだ。)
そしてなにより俺のボロ携帯でも動くうえに、原作小説も読めるそうな。料金体系の問題で月に一冊ずつしか読めないのが不便極まりないが、小説は現在絶版であるため確実に手に入る手段はこれしかないようだ。落としきりで電子書籍化されることに期待したい。
ということで現在プレイ中。大昔のゲームなのでストーリーなどあってないようなものだが、このぐらいシンプルな方が最初にやるぶんには丁度いいと思う。合体の法則も超がつくぐらいシンプル。それでいて絶妙なバランスに仕上がっているあたり、さすが人気シリーズの原点なだけある。
メガテンといえば全滅、というぐらい難易度の高さで知られたシリーズだが、このゲーム、全滅するとそのダンジョンのボスがプレイヤーをバカにするという悔しい演出がある。この時代から全滅はネタにされていたのか……。方向音痴とちょっと進んですぐ帰るチキン戦法が幸いしたのか、レベルが低すぎて勝てないということはいまのところなかったりするのだが、いつまた死ぬかと思うとスリリング。強い悪魔ができて俺TUEEEEしてたらあっというまに燃料切れなんてこともあり。中毒性高いなぁ。
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%e5%a5%b3%e7%a5%9e%e8%bb%a2%e7%94%9f
それにしても関連作品多すぎやしないか……?
思った以上に幅広く展開してたんだなぁ。