FPS症候群(初期症状)

ことの始まりは15日の土曜。
待ち合わせの暇つぶしにネットカフェへ。駅前のデカいビルのゲーセンの上にあるところのやつ。
バイトをここの系列店(地元)に変えようかなと思っていたので、視察がてら行ったわけだ。そしたら入会手続きから料金の支払いまで完全にオートメーション化されてて腰を抜かした。まるでセルフのガソリンスタンドだ。福岡の一蘭というまるで松本零士の漫画にでも出てきそうなラーメン屋にも驚いた(ちなみにものすごくうまかった)が、こいつはその時以来の衝撃だった。ゲートの入り口に置かれたコンソールの前で固まる俺。見てるだけで何もしてこない店員。声がかかってこないのが逆に恥ずかしい。案内書を熟読し、ようやくシステムを理解する俺。要するに座る席を自分で選んでコンソールに入力すればいいらしい。とりあえず普通のネット席にしようとしたらボックス席扱いで高くなりやがるので、ハイエンドPC(オープン)席に座ることに。
マンガを読む気分ではないし、ニコニコ動画で時間をつぶすのもなんだかなあ、ということで、何かゲームでもしようと考えた。ファミコンの公式エミュ(i-revo)もあったのだが、こちらはどういう仕様なのか処理落ちが激しすぎてゲームが成立せず。そもそもパッドが安物なせいで激しいアクションとかやりにくくてしょうがない。どうしてPC用のゲームパッドはこうも不良品がまかり通るのか。まあ、ネカフェまで来てファミコンやるのもアレか。せっかくハイエンド席に座ったのだから何か3Dゲームをやろう、と思いハンゲームスペシャルフォースをプレイしてみることに。韓国産FPSの中ではかなり有名なゲーム、らしい。基本無料アイテム課金なのがあの国らしいが。
ちなみに俺は以前WarRockという無料FPSをやろうとして、家のPCが見事にハングアップしたという苦い経験を持っており、韓国製FPSにはかなり抵抗があったりした。FF11は動くのにな、うちのPC……
まあそこはさすがにハイエンドPC席である。実にヌルヌル動く。元のゲームが無料ということもあってグラフィック自体は大したことないのだが、今度きたときはぜひXBOX360クラスのゲームを入れてみたいと思ったものだ。そもそも買う金もなければインストールできるかどうかも知らんので、やらないけども。
さて、そういうわけで初めてのFPS対戦である。これまでオフライン用のFPSは何本かプレイしてきており、マウスでの操作もある程度経験している。いきなりやられたりすることはないだろう。noobの戦い方というものを……教えてやる! と思っていたが。
ええ、即死ですよ即死。その後も徹底してボッコボコにされる有様。ララァ、私を導いてくれ……(元ネタ:http://www.nicovideo.jp/watch/sm2357673
それでも退室時間が来る頃には相手にそれなりのダメージを与えられるようにはなり、けっこうな充実感を得ながら退室したわけである。料金支払いの段になってまたしてもコンソールの前で固まったことは言うまでもないが。
 
で、待ち合わせの用事を済ませて帰宅後。せっかくIDを作ったのでさっきの続きをやろうと自宅のPCにインストールしてみたのだが……
やっぱり動かねえ(苦笑)
どう見ても必須環境どころか推奨環境まで満たしているのにまともに動作せず。設定を変更すれば多少はマシになるかと思いきや設定画面がない。あるにはあるんだけど、なぜか項目がロックされていて動かせない。どうすれば動かせるのか理解できないのでアンインストール。自分のPCのせいではなく製作もとのあの国のせいにしてアンインストール。もうこのネタも古い。
 
とはいってもFPSをやりたいという気分は収まらず。といっても、バイオハザード4やメトロイドプライムはなんか違うし、昔買ったBLACKや地球防衛軍をやるのもいいのだが、せっかくだから別のゲームをやろうということに。
XBOX360なんてハイカラなモンは持っちゃいないので、中古屋でPS2のゲームを探し回る。が、どれも軒並み高い。このジャンルはもともと販売本数が少ないせいなのか、殆どのゲームが4000円クラスなのである。ただでさえバイト変える関係で支出を抑えたい今月。そもそも衝動買いに近いものなのだから、高くても2000円以下のものでないと困る。そこで白羽の矢が立ったのがメダルオブオナーシリーズ。ここ最近までFPSとは無縁だった俺でも知っているような有名ソフトだけに、値段もかなり安くなっている。確か昔みたときは1980円だったような……あ、あった。けど、
2880円になってるよ! 新品(ベスト版3129円)と殆ど変わらないよ!
いつの間にこんな価格高騰が発生したのか。もうすでにPS2が過去の遺物になってきていて、ある種のプレミア的需要が発生しているとでも言うのか。一抹の寂しさと懐の寒さを覚える俺。
何軒かショップを回り、ようやくPS2三部作のいちばん古い奴を1350円でゲット。やはり掘り出し物を探すにはブックオフに限る。
と思ったら、いちばん古い奴だけ新品1980円で再販されてたのね。じゃあ3作目と一緒に2880円で売ってた桃○郎はいったい……まあいいや。

さすがに古い奴(2002年)だけあって後年のBLACK(2006年)やらと比べるといろいろと時代を感じさせるものがあるが、それでも十分面白い。面白いのだが……
やっぱ対戦したいのである。しかしうちのPCではそもそもスペックが限られるし、もう少し必須環境が軽いゲームもあるにはあるが、そういうゲームは個人サーバーのゲームも多いので俺のようなズブの素人には入るのがはばかられる。となるとやっぱりPS2で、ということになるのだが、果たしてPS2でオンライン対戦を未だにやっているゲームはあるのだろうか?
結論から言うと、あった。古いゲームだからもう過疎ってるだろうと思っていたのだが。
こういうとき、ニコニコ動画は実に心強い。プレイ動画に載せられていた「今もかなり人いるよね」というコメントがなければ、買っていなかっただろう。そう、買ってしまったのだ。
俺の部屋は2階にあり、リビングにある無線LANからネットに接続しているので、有線ポートしかないPS2をネットに接続するのは不可能だと思っていたのだが、調べてみたら可能らしいということがわかった。方法は二つで、無線LANの中継器を買う方法と、PS2とパソコンをクロスケーブルで接続してパソコンを経由してネットに接続する方法である。前者は機械を買うだけでよいのだが、なんと7000円もする。後者はいろいろとめんどくさい設定をする必要があり、ネットワークに関する専門知識がある程度要求される。
迷わず後者を選んだ。クロスケーブルなら500円ですむのだ。ビバ、テクノロジー
あれこれ何度も失敗しながらもようやくにして接続に成功する。
無線だからと恐れていたが、幸いにして大したラグもなくプレイ環境はなかなか快適である。さすが2分でハングする「あの国」とアメリカの技術力の差を見せ付けられた感じである(たぶん違う)。
で、肝心のプレイ結果だが。
当たり前だが、ボッコボコである。最大24人まで同時にプレイできるゲームで、いちおう順位で言えば真ん中ぐらいなのだが、途中で人の入れ替わりが激しいゲームなので、実質的な実力としては下の中くらいなのだろう。とりあえず敵がどこにいるのかわからんのだが、敵はこちらがゴマ粒ぐらいの大きさに見える距離から確実にしとめてくるので実に油断ならない。スナイパーに限らずアサルトライフルを持ったプレイヤーですらそういう的確な狙撃をしてくる。また曲がり角などで敵と鉢合わせする(食パン咥えて登校するラブコメのような構図)とこちらがパニックに陥ってしまい攻撃を当てられないのだ。とりあえず伏せればいいんだろうか?
とにかく20分のプレイ時間で10回以上は軽く死ぬので、まずは死なないことを心がけなければなるまい。
実に前途多難なのであった。