これはFPSではない。メトロイドだ!

メトロイドプライム

メトロイドプライム

メトロイドでした。こいつはメトロイド以外の何者でもない!
メトロイドっぽい別のゲームだろうなーぐらいには思っていたんですが、まごうことなきメトロイドを持ってきてくれるとは思ってもみませんでした。
何がすごいってそのマップ構成。センスありすぎです。あれだけ広大なマップを作っておきながら、一つとして同じ構造の部屋はありません。どの部屋も個性が際立ってます。扉の向こうにはいったい何が待っているんだろう? というワクワク感が非常に掻き立てられる構成になってます。ちょっとわき道に外れてみたら、いきなりとんでもないところへ行けてしまって「大丈夫かなあ」と心細くなってきたところにちょうどアイテムがないと進めない仕掛けが置かれていたりするところはまさにメトロイド。そこらの探索アクションには無い、絶妙なバランスといっていいでしょう。アイテム手に入れたころには仕掛けの存在を忘れそうになってあわてて戻っていくのもメトロイド

 また一人称視点を採用してはいますが、安易に既存のFPSのシステムの上に持ってこずに、あくまでも「メトロイド」として作ることにこだわったところも強く評価したいところです。つまりはロックオンシステム。
ゼルダの伝説」における「Z注目」のように、常に敵を注視しながら動くことが出来、撃つタイミングさえはずさなければほぼ確実に攻撃を当てることが出来ます。このため、主観始点ではありますが、操作感覚としてはむしろ「ゼルダの伝説」や「連邦VSジオン」のほうが近いといっていいでしょう。
 
メトロイドを題材にしたFPS」ではなく、あくまでも「メトロイド」であること。その姿勢を徹底して貫いてくれたレトロスタジオ、および洋ゲーと和ゲーの見事なまでの融合を実現させてくれた宮本茂様に深い感謝を。
 
 
 
(思えばFF12洋ゲーのエッセンスをふんだんに取り入れたゲームだったなあ……どこで間違ったんだろ)