バイトに行く途中、線路と工場に挟まれた細い道を通る。
その工場の敷地に張られた金網の裏側に桜の木がビッシリ植えてあるのだ。
バイト帰りの深夜1時すぎぐらい、その道に通りがかった瞬間サアッと風が吹き、花びらがまさに吹雪のごとくいっせいに散っていった。
その中を自転車こぎこぎ走る俺。おお美しいなんて感動に浸って……いる場合ではなかった。
結構な速さでこいでいるもんだから花びらがあたって痛い痛い。
服の隙間に入ってきてかゆいかゆい。脇をタクシーが走っていくと一気に花びらがバーッと巻き上がるのね。もう前が見えないw
いいもん見れたからよかったけどさあ。