もう知ってる人は「また痛いやつが知ったか自慢してるよ」とでも笑っといてください

 知られているようで知られていないものにPodCastというものがあります。
 iTunesユーザーでも使ったことのある人は半分もいないんじゃないかな?
 これは要するにRSS機能のついたMP3アーカイブでして、「コレだ」と思ったサイトを登録しておけば、そこが更新されたときに自動的にダウンロードしてくれる、というものです。いつでも聞けるネットラジオみたいなもんですね。ラジオといっても、音楽を流すと法外な著作料が必要となる*1ため、基本的にトーク主体の番組になるわけですが、これが実にバラエティに富んでいるのですよ。TBSやニッポン放送とかだとラジオ番組のダイジェストが主ですが、英会話講座だとか、小説の朗読とか。海外ではゲーム専門番組なんてものまで登場してます*2
 現時点ではほとんどがタダなのがまた強力だったりします。
 iPod独自の機能と思われがちですが、実は単なるMP3アルバムなので、パソコンだろうがPSPだろうが、プレイヤーがMP3に対応さえしていればなんでも聞くことができるんですね。なおかつRSSリーダーに対応していれば、新しい回が放送されたときに勝手にダウンロードしてきてくれる、というわけです。しかも、名前のせいかITMSにしか置いてないのかと思いきやあっちこっちのサイトから出てくる出てくる。
 たとえば、コナミ小島秀夫監督の場合、監督の公式ブログの左にある「Podcasting!」と書いてある青いバナーをiTunesにドラッグ&ドロップするだけで、もう自動的に更新してくれるわけね。基本的にiTunesに表示されるのは最近の放送回だけですが、もちろん元のサイトにファイルが残っていれば当然聞くことができます。たとえばスーパーベルズの場合ですと、画面に表示されるのは最近の8回分だけですが、もちろん公式サイトの過去ログを漁れば初回放送分から全部残さず聞けちゃったり。
 それから、単なるMP3ということは、素人でも気軽に参加できるということ。実際音声ブログを提供しているケロログなどでは、Podcastingに対応したスクリプトを配布しており、誰でも気軽にネットラジオに参加できるような環境が整っているわけです。ストリーミング配信が主だった時代はリスナーが5人もいれば多いほうというような状態だったわけですが、いやはやいい時代になったもんです(一年遅いって? ウルセーヨ)
 

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 ブログを書くという行為は自分と向き合う行為でもあるわけです。
 僕の場合書いているうちに自分の欠点ばかりに目が行ってしまうがゆえに、一度書いた文章をすぐに消してしまうことが日常茶飯事的に発生します。まあ欠点しかない人間なので当然なんですが、それはこの際おいときます。こんな僕ですから、ブログを書くと鬱が進行するってな悪循環でして、それが更新頻度が極端に少ない理由のひとつでもあります。テンションが最高のときか最低のときでないと、書けないのです。(もちろん純粋にめんどくさいから、というのもあります。)ひとつの文章を書くのにも余計なエネルギーを相当量消費するため、ひとつの記事を載せるのに平気で4時間ぐらい使ってしまうのです。こんなにつまらない文章でも、そうなのです。
 否、書くだけならそりゃ俺だっていくらでもできます。でもそれを人に見せる度胸は、まったくないのです。何らかのペルソナでもかぶって、「俺じゃない誰か」が書いていることにしないと、怖くて怖くて仕方ないのです。
 やっぱり小学生のころに書かされた作文の数々が僕から文章を書く力を奪ってしまったのでしょうか、少なくとも衆目に晒すためには失礼の無いようにしっかりした文章を書かなければならないというプレッシャーが常に僕の前にのしかかってきまして、誰が読んでもつまらないという意味で非常に安定した文章に定着するようになったわけです。ノリノリで書いたからといって面白いとは限らないのですが、ひとたび熱が冷めてしまうと「こんなもん読ませちゃみんなに失礼じゃないかバカバカ文章を書く資格があるなどと思い込んで早く死ね俺」とかなってしまって大急ぎで削除してしまうんですね。

 死にたい。久しぶりに声に出してつぶやいてしまった。うれしい。

*1:まだ法整備が不完全なためのようです。くわしくは「ttp://ja.wikipedia.org/wiki/インターネットラジオ」←ココの「権利処理の問題点」の項を参照

*2:日本では上記の問題からか、ゲーム画面が出てくるような番組はわずかしかない……