というような書き込みをさせる決意をさせてくれたのがDQ9なんですけども。うちの父が唯一まともに遊べるゲームがDQだったということもあって、老眼でアクション音痴の父にはちょっとキツい内容かもしれんですね。
 俺個人としては、8で原点回帰とシリーズの総括を済ませたなあという印象があり、また6・7での強い行き詰まり感に不満を抱いていたので、今回の大幅な路線変更にはかなり期待を寄せています。本当は7をクリアした時点でこのぐらい変わったほうがいいんじゃないかと思っていたぐらいですから。まぁ最悪ゲームバランス崩壊なんてことにはならんだろうなぁという信頼もあるので。
 ただ不安なのは、FF3がギリギリゲームを成立させられる程度のテンポしか得られなかったということ。ぶっちゃけ重過ぎてイライラが募る内容だったということなのですが、ニュース映像を見る限りだと、その点さすがDQ。抜かりは無いようですね。しかしながらもうひとつだけ心配事があって、おそらくはFF12に近いシステムになるだろうということ。これ自体は別に問題は無いのですが、このシステムだとメモリに不安があるんじゃないかということです。
 FF12は発想自体は(オリジナルではないにせよ)すばらしいものだったのですが、敵のバリエーションに乏しく、どれも似たような戦法が効いてしまうためメリハリに欠け、中盤以降からだんだん退屈になっていくという欠陥を抱えていました。また、一人プレイだとオートプレイに頼らざるを得ないシステムなのですが、FF12では作戦も1キャラ1つしか設定できないので、DQで言うところの「いろいろやろうぜ」みたいな変な作戦を組み立てるのも一苦労であり、結果万能作戦でごり押しというつまらないスタイルが確立されてしまいました。尤も、これは容量というよりゲームデザインの問題なのですが。
 まぁ要するにDQ2ザラキ野郎ブリザードとか、爆弾岩とか、人食い箱とか、そういうぶっ飛んだ強さの敵キャラがいて、なおかつヘタクソでも時間をかければクリアできるというドラクエ本来のバランスであれば、これはもう大満足なゲームになるんじゃないかなあと思ってます。
 DSであることに関しては、驚きはしましたが非難はしません。だってぶっちゃけ絵と音以外はファミコン級でも十分なゲームだもん、DQって。DQ8は必要性があって(時代とか売れるとかそういうのではなく、おそらくはゲームデザイン上の必要性から)PS2で3Dで出てますが、逆に言えば別の必要性があれば別のハードで出すのも自然なことです。
だからこそ今、DSなんでしょう。もちろん、一番売れているハードで出すという和田社長の主義もこめられているのでしょうが。
ただテレビ画面で遊べる環境はほしかったなあ。WiiでGBプレイヤーみたいな追加機器が出ることに期待しましょうか。

今の業界に必要なのは守りじゃなくて攻めの姿勢なんですね。守りの姿勢で作ってるとどうしても重厚長大でガチガチな内容になってしまいがちですから。
あと、ユーザーをイチから育てる時期でもあるということなんじゃないかなあという気がしてます。
ちょうどビートマニアが難易度のインフレをおこして息切れをしていた時期に太鼓の達人が出た、みたいに、ライトユーザーだって入り口を探しているんじゃないかね、と。
であるならば、DQはまさにそれにうってつけのシリーズなわけです。いつだって初心者向けに作るのがドラクエですから。RPGのおもしろさを日本人に伝えたのがDQ1だったように、今度はゲームそのもののおもしろさを一般の人に伝える。だからこそ、外伝ではなく正規ナンバリングなんだぞ、と。逆に6・7ではそれがうまくいかずに行き詰まっていたのでしょう。
単純にライトユーザー向けに遊びの規模を縮小しているわけでは決して無いんだよということが、この作品で証明されることを祈ってます。