22日の出来事 某LTの新歓に行ってしまった

ブースで冗談半分に書いたアンケートに目を付けられたらしい。正直LTの連中と仲良くなろうなどとはこれっぽっちも思っていないのだが、やったータダ同然で酒が飲めるぞーという喜びのほうが大きくあっさりと参加を決意したのだった。
授業が終わり集合地点に向かおうとする…が、集合地点を忘れる。いまさらメールで聞くわけにも行かず、とにかく「文キャンのラウンジ」というおぼろげな記憶をもとにさまよい続けるのだった。
果たして集合場所は見つかった。周囲に大量に人がいるラウンジで真っ黒なオーラを発するその看板は明らかに異様な空気を放っていた。

どうやら飲み会の始まりまで少し間があるらしくその場で世間話でもしながら待つ。しかしここは人だらけのラウンジ。いかに俺がファッションセンスに欠けているとはいえ、あの看板のまわりでニコニコしながら楽しくアニメ談義を出来るほど開き直ってもいない。ああ女子の目に晒されるまさに羞恥プレイ。生きているのが少しだけつらくなる。最近の作品なんてまるで知らないから話も振れないでかなり居づらい気分を味わう。これは早くアルコールを体に入れて馬鹿話モードに入らなければ。
途中LTの連絡ノートを読ませてもらうが、アニメグッズ屋にあるようなコミュニケーションノートのようなものを想像していたら恐ろしく殺風景で書いてあることが血なまぐさい。なるほど政治系サークルと呼ばれる一端をみたように思えるのだった。
人数が集まりまくったそのとき志摩田氏がやってくる。これはチャンス、なんとか氏にうまく場の空気を取り持ってもらおうとすがりつくもなんと氏は財布に金を入れ忘れるというドジっ子能力を発揮。去りゆく氏の背中が眩しかった。
なんとも居づらい空気のなか0次会へ。「三次元の女は肉の塊です」と断言した神がいることを聞き、ヤマザキの不在を心から悔いる。0次会はカラオケ。俺は初対面の人間の前で曲を選ぶという行為が苦手なのだ。気が小さいせいか必要以上に場の空気を読もうとしてしまう。「いま帰ったらぐっすり寝れるなー」とか思いつつようやく一次会の時間がやってきた。
まあどう微妙な空気でも酒が入ってしまえばなんとかなるだろう。帰ってきた志摩田氏とも合流。とりあえず適当に飲んでいると突然、それは起こった。
「学生、注目!」
ああ、幹部の自己紹介か…
しかし次第に周囲の空気がおかしいことに気付く。
曰く「私は猫耳が好きですッ!」「妹!」「メガネ!」「お姉ちゃん!」
人類が一つになれた気がした。
気が付くと俺も叫んでいた。思いの外同意を得ることが出来て満足。
新入生プレゼントの抽選会もあったがすべて惨敗。まったりが基本のFL飲みとはまったく対照的な異様なハイテンションにアクセル全開。徹カラ終了間際に突如大量発生したアセトアルデヒドに半死半生になりながら帰宅。肉体ダメージが抜けずにFL上映会は断念せざるを得なくなったのだった。
うーむ、こちらの予想以上にすごいサークルであった。