メモメモ

誰も聞いていないのにはじめてのウィザードリィ入門
仲間内にRPGのネタを振るとキャラ萌え話ばっか帰ってきて非常に嘆かわしいと感じた
ファミコン野郎(注:本当はSFC世代)が硬派中の硬派RPGを紹介してみるコーナー
 
■ Wizの魅力その1 −主人公は自分で作る
 当たり前だがWizは大昔のゲーム(1981年)であるため主人公は一切しゃべらない。
グラフィックさえも用意されていない。
PS世代とかだとここで引いてしまう奴が結構いるのだが、ちょいと待ってほしい。
しゃべらないということはいくらでも想像の余地があるということ。
好きなゲームやアニメからキャラを借用するもよし。
性格や冒険にいたるまでの過去、果てはイメージイラストまで用意して妄想にふけるもよし。
さらにプレイ記録をもとに小説やマンガを作るもよし。実際そうやっていくつもの名作が生まれたのだ。

■ Wizの魅力その2 −常に死と隣り合わせの緊張感
Wizの敵はかなり強い。わずかな作戦ミスが命取りになる。
ドアを開けた瞬間先制攻撃を受けて全滅寸前にまで追い込まれることもある。
かわいいウサギに首を刎ねられて即死することもある。
最大36匹の敵に囲まれることもある。
バンパイアにレベルを下げられることもある。
宝箱を開けるのに失敗して仕掛けられた罠が発動し、毒ガスを嗅がされたり最悪壁の中に生き埋めに
されたりすることもある。
知らないうちに暗闇の中にテレポートさせられていることもある。
戦闘で全滅すると死体は迷宮に置き去りにされ、急いで救助部隊を編成して死体を回収しないと
アイテムを盗まれたり、死体を灰にされたりしてしまうこともある。
そして死んだキャラを復活させるのに失敗すると、ロスト――二度と復活できない状態に
なってしまうこともある。
だが――そうした厳しい世界だからこそ、あらかじめ用意されたシナリオを追いかけていくRPGには無い、
無限のドラマが生まれる。
もし自分が手塩にかけたキャラがロストしてしまっても、絶望することは無い。
新たに作ったキャラをほかのメンバーのもとで育てれば、すぐにレベルを取り戻せるし、
ダンジョンで拾ったさらに強力な装備を持たせれば戦力として復帰できるだろう。
マーフィーズゴーストやウィルオーウィスプといった無駄に経験値の高いザコモンスターもいる。
敵から逃げるのは意外と楽で、どうしても勝てない敵ならいったん逃げて弱い敵に変わるまで何度か
アタックしてみるのも手だ(逆に逃げるのに失敗すると悲惨な目にあうが……)。
ビショップがいれば意外とすぐ金が貯まる。
ダンジョンでは要所要所にショートカットコースが用意されていて、すぐ戦場に復帰できる。
強敵をまとめて強力魔法で吹き飛ばす爽快感は並みのRPGの比ではない。
このようにただ難しいだけのゲームではなく、常に「どうすれば生き残れるか」を考えていれば
ちゃんと攻略できるゲームなのだ。

■ Wizをプレイしてみよう!
 20年以上の歴史を持つWizは、実に多くのバージョンが発売されている。
ここでは入門編としてもっとも遊びやすいだろう第一作目「狂王の試練場」を解説していこう。
この作品はいろいろな機種に移植されている。今回は比較的入手しやすい家庭用ゲーム機版の紹介だ。
○ ファミコン
 「ゼビウス」の遠藤雅伸氏率いるゲームスタジオによる移植版で、もっとも遊びやすいと評判。
美しいグラフィックと重厚なサウンドは今でも熱烈な支持を受けている。
ファミコンソフトも扱っている店なら千円ぐらいで買えるはず。
○ プレイステーション
 第一作目から第三作目までがセットになった「リルガミンサーガ」に収録。
パソコン版がベースのためかチョイむずかしめ。
ファミコンではハードの制約から内容を大幅に変更しなければならなかった2作目「ダイアモンドの騎士」が
完全版で収録されているのもミソ。
オートマッピングに対応している。セガサターン版もあり、
こちらにはボーナスダンジョンが追加されている。
廉価版もでており、1500円程度で買える。
○ ゲームボーイカラー
 これもゲームスタジオによる移植。ダンジョン面積が縮小されているが、
代わりにボーナスダンジョンが追加。
やや品薄。2〜3000円ぐらいが相場か?
○ 携帯電話版
 やっぱりゲームスタジオ。GB版がベースになっており、宿屋やキャラ作成時のボーナスポイントなどが
カットされているが、バランス的には一番遊びやすいと思う。