SIMPLE2000シリーズVOL.31 THE地球防衛軍
あちこちで大評判だったので買ってみました。
ドラクエはじっくり腰をすえてやりたいので。だってまとまった時間ないんだもんTT
低予算作品のお手本のようなゲームでした。
防衛軍は一人じゃない。でも二人しかいないぞ!
建物はいくら壊してもお構いなし! 市民も攻撃できるぞ!(死なないけど)
ステージは25面あるがマップは5枚のみ! しかもグラフィックは他ゲームの使いまわし!
敵はなぜか巨大アリ! たぶん他のソフトの使いまわし!
アリ以外の敵はUFO(ラスボス・アリ発生器・戦闘機)と悪のロボットとゴジラ&メカゴジラもどきのみ!
武器は111種類! だけど実質10種類!
難易度は5段階! だけどアイテムでレベルアップな三国無双仕様!
ステージBGMなんて地味なのが2曲だけ!
敵は果てしなく多い! だからPS2でも処理落ちコマ落ち当たり前!!
なのに……なのに
どうしてこんなに面白いんだ〜〜〜!!!
左スティックで移動、右スティックで照準を合わせてR1ボタンで発射というDOOMとかHALO系の操作システムをうまく消化していて、動かしてもぜんぜん酔わない(ドラクエと視点操作が似ているのもあるだろうが)。
確かに武器の強弱ははっきりしすぎているきらいがあるが、、たとえば同じロケットランチャーでも連射重視、攻撃範囲重視、攻撃力重視、命中精度重視と分けて考えればミッションごとにどれを持っていくかで悩める。
いちステージに持っていける武器が2つだけというのも、このゲームのシンプルさを考えれば妥当なところか。
なぜかばかでかいアリが50匹くらいうじゃうじゃ出てくるのだがこれをロケット砲でまとめて吹っ飛ばす爽快感は三国無双に決して引けを取らない、というか敵がデカイぶん三国無双よりこっちのが好きだ俺はw
地平線のかなたからアリの群れがそれこそ王蟲の群れのごとくにぞわぞわやってくる様は実にキモくてよい。
BGMに関しても、戦闘中は鳴ってるんだか鳴ってないんだかわからん地味な曲だが、メニュー画面の曲のセンスが最高。思いっきり60〜70年代特撮のノリ。戦闘中はどこにいるのかもわからん味方隊員の悲鳴とかオペレーターのノイズ入りまくりの無線が入ってくるのだが、演技がヘタクソなことヘタクソなこと。
ところがこのヘタクソな演技がやっぱり特撮映画独特の空気を生んでいるのよ。
オペレータは普通に大人の女性が演じているのだが、ここでヘタに萌え系の声優とか起用したら雰囲気が台無しになってしまうからな。どっかのメイリン・ホーク嬢みたいに。
難易度は5段階だが最難のINFERNOは「地獄のようなモードです。クリアできたらあなたは神です」とか説明書に書いてあって、実際にやってみたら10秒で死んだw でも理不尽な難しさではなくて、ちゃんと戦術にのっとった攻略法も存在している。裏技的なものではなくね。
値段ばっか高くてろくなゲームを出さないバンダイあたりにはぜひ見習って欲しい一本。
評価:A
開発元が鉄人28号のゲーム作ったところだそうな。くそ、欲しくなっちゃうじゃないか鉄人。