テーレッテー


このぐらいのスピード感がないと原作的にもゲーム的にも盛り上がらんのではと思うんだけどな。
配役もなぁ。ギャラけちったにしては中途半端にキャリアの長い役者を使ってたりするし、なにがしたいのかわからない。
効果音の「ピキーン」もあるとないとでは大違いだ。
リメイク映画みたいに、パチスロあたりから入ったライトユーザーを狙って安く仕上げようという魂胆か。キャラゲーでそれはマズいんじゃないのか?
 

劇場版 世紀末救世主伝説 北斗の拳 [DVD]

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1986年公開の旧劇場版。カラオケの背景なんかによく使われているのでご存じの方も多いかもしれない。ラオウとの最初の戦いまでをまとめた映画版。最初の戦いなので負けエンドである。仕方ないね。続編映画も作られる予定だったらしいけど、ポシャったとか。仕方ないね。
とにかく作画クオリティがとんでもない。全編新規作画でこれが動く動く。これ本当に24年前の映画か? むしろ24年前だからできたクオリティなのか。リメイク版も作画は頑張っているそうだが、それ以外の部分がひどすぎるからなぁ。
構成も悪くない。冒頭のカーチェイスは必要だったのか? その尺と動画枚数を他のシーンに回せなかったのか? とか、大仰な演出が時代を感じざるを得ない(無意味にビルをなぎ倒しながら現れるケンシロウとか黒王号ごと空を飛ぶラオウとか笑えるポイントもあるが)、テンポが全体的に重くもったりしているとか、ハート様が出落ちとか、細かいツッコミはあるにせよ、長いストーリーをきっちりまとめている。とくにシンをめぐるエピソードの翻案は見事と言えるし、ジャギなんか影の主役といってもいいほどの活躍ぶりだ。当時原作でも未公開だったユリアやリンの出生の秘密を匂わせる描写も心憎い。マミヤはともかくアミバ様(ついでにトキ)が出てこないのは残念だが、仕方ないだろう。牙大王ウイグル獄長は役どころを変えながらもしっかり登場してるしね。
劇場公開版とビデオ版とで異なるエンディングが存在しているが、それ以上に共通のエンディングに突っ込みどころが多すぎるのでどうでもよい。なぜ飛んでったユリア。