スト4インタビュー

http://www.gamespark.jp/modules/news/index.php?p=4638
 かなり主観的な解釈なので本編を見て補完してくれ。
「2Dでの表現はスト3である程度極めつくしてしまったので、ギルティのような高解像度ドットなどの表現はスト2HDのチームに任せ、新しい表現方法を模索するために3Dにした」
「見た目は3Dだが、ゲーム性はあくまでも2Dにおける1対1での真剣勝負」

 →個人的に3Dになることに特に反対はないのだが、当たり判定その他に関するデータをプレイヤーがとりにくくなる恐れがあるんだろか。どっちにせよ、EXとは完全に別物と考えたほうがよさそうだ。
ブロッキングに代わり、逆転を狙える新要素を導入する予定。ただし運任せになるという意味ではなく、最後まで気を抜くなという意味」
 →ブロッキングはスト3ならではの要素であるから、別のシステムと入れ替えるのは十分アリだろう。それでも要望が多ければストZERO3のようにマイナーチェンジ版を出したり、かつてストZEROとスト3の二本柱で展開したようにスト3とスト4を平行して展開するという方法もあるだろうし。あと個人的にブロッキングは苦手なので、もう少し使いやすいシステムがあればいいなあ。
「ストシリーズのキャラは奇人変人大集合といった感じなので、その辺を大切にする。歴代キャラも登場させるが、4ならではの新キャラも出す予定」
 →美形や萌えキャラばかりにはならない、ということか。あの濃すぎるムービーを見ればなるほどといった感じだが。一方でスト3はキャラで敬遠された経緯があるからなあ。キャラに関してはスト3と同じ経過をたどりそうな気がしてなんとも。
「ゲームの邪魔にならない範囲で、演出面を強化する。アザができたり、胴着が破れたりといった演出を考えている」
 →龍虎の拳ファンとしては聞き捨てならないな。ぜひやってくれ。つんり(ry
「オンライン対戦を導入する際、格ゲーにおいてはラグの問題がついて回るが、ラグを解消する方向での調整だけではなく、ラグを前提にしても楽しめるゲーム内容にする」
 →何十分の一秒単位で正確にコマンドを入力するゲームというよりは、全体的な戦略、要するに読みあい差しあいの要素を入れていくということになるのかな。この辺の調整は難しいと思う。しかし、どのレベルのプレイヤーも自分のペースで上達していけるということは、対戦ゲームの至上命題であり、そのためには対戦人口の増加と実力に応じたマッチングは必要不可欠なので、(オンラインを前提にするなら)こういう方向での調整は大歓迎なのだが、批判は多そうだな。とはいえ、一部のサイヤ人しか楽しめないようなゲームが氾濫している現状、初心者が気軽にゲームに入ることができなくなってしまっているので、「俺より(ちょっと)強い奴に会いに行く」ぐらいの環境が作れれば一番いいかな、と思うのだが。
「ポイズンはチ○○ンを切った女っぽい人」
 →な、なんだt(ry
 
 全体的に「原点回帰」というようなニュアンスが感じられたインタビューだと思いました。格ゲーが世に生まれてから15年あまり、初心者と上級者との間には極めて深い溝ができてしまっています。もちろん、初心者ががんばって上達していくに越したことは無いんですが、負けた経験から教訓すら得られないほど手も足も出ないという負け方を俺自身何度も経験していますし、また見てきています。所詮俺なんぞは下手の横好きです。
 「俺だって努力して強くなったんだから、努力もしないで勝てない等と素人は抜かすな」という方もいると思います。しかし、ゲームはあくまで娯楽ですから、努力を強制した時点でプレイヤーを突き放すことになります。そうやってヘタクソな人をふるい落とし続けてきた結果が、今の格闘ゲームの現状であるわけです。勝てもしないゲームにお金を使うぐらいなら、自分のペースで遊べるゲームのほうに移動するのは当然の流れです。ことゲーセンにあっては、運よく自分と同じか、もしくはそれより少し強いぐらいの理想的な対戦相手に出会える可能性は極めて低いといわざるを得ません。であるならば、複雑になりすぎたシステムのリセットや、オンライン対戦による実力の近いもの同士のマッチング、またそれを前提にしたうえでのバランス調整もまたひとつの解決策であろうと感じます。もちろんほかの解決策もあるでしょうし、スト4がそうなるとは限りません。
 誤解をせずにいて欲しいのは、スト4が(最近の任天堂製ゲームがいわれているような……俺はそうは思わないのですが)子供だましの、底の浅いゲームになるとか、なることを俺が望んでいるとか、そういう意味ではないのです。ただ、どこまでも深くやり込めるゲームと、間口が広く誰でもはじめる事のできるゲームは、必ずしも矛盾しないのです。サッカーはボールを蹴ることさえできれば誰でも始められます。しかし、勝つためにはとんでもなく奥の深い戦略・戦術があります。格闘ゲームも同様です。レバーを握り、ボタンを押すことさえできれば誰でも始められて、なおかつ、極めようとすればどこまでも奥が深い……そういうゲームが、一本ぐらいあってもいいだろうと思うのです。そしてそれが、格闘ゲームの中でも最多の「元」プレイヤーやプレイヤー「候補生」を持つストシリーズであるなら、初代スト2のころからやっている超ドヘタプレイヤーとして、これ以上の喜びは無いのではないか、と思うのです。
 スト3の焼き直しでいいじゃないか、という声もあります。3Dになったらクソゲーになるに決まってるじゃないか、という声もあります。でも、今から心配しても、しょうがないじゃないですか。ストZEROはZERO2から、スト3は3rdになってようやく、一般のプレイヤーにも認知されるようになりました。もしかしたら、スト4も最初はクソゲーかもしれない。でも、バージョンアップを重ねていつか不朽の名作になる可能性だって、否定はしきれないだろうと思います。とにかく、期待して続報を待ちましょう。
 
 ちなみに家庭用移植については、元々のムービーがHD解像度であることから360、及びPS3になる可能性が高いとされています。現在のアーケード基盤はパソコンがベースになっているので、360が可能性としては一番高いでしょう。また、インタビューでも触れていましたが、仮にWiiで出ることになったとしても、カプエスEOのように特殊なコントローラーでの操作を前提にした仕様にはならない、としています。あくまでも8方向レバー+6ボタンという操作方法でのストリートファイターを、初心者にも遊んでもらえるようにする、とのこと。ただまぁ、なんだかんだ言ってカプコンなので、結局全機種で出てもおかしくないような気も。バイオやモンハンなどを別にしても、ストZERO2をSFCに移植しちゃうようなとこですし。