ひとつの時代が終わりを告げ ひとつの物語が幕を閉じた
この続きは もうどこにも描かれてない
「終わりは新しい始まり」と誰かが言う
確かにそうだ 物語はそこで閉じても 彼らはいまも新しい物語を生きているのだ
なら この胸の痛みはなんなんだ
彼らの行方は もうどこにも描かれていないのに……

そうか 俺の物語もまた新たに始まるのだ
まだ何もはじめてないから こんなにも疼くんだ
歩き出すんだ 俺のための物語
誰が読もうと なんと言おうと
これは 俺が俺だけのために描く
本当の物語