駄文を書いていたらハマってしまい日が暮れた
筆者のオボロゲな記憶をもとに書いているので、間違いが多く含まれます。容赦なきツッコミを希望します。
RPGの初期装備を考える:ドラクエ編その1
ゲームの初期装備というものはショボイと相場が決まっております。それはゲームの設計上どうしてもそうならざるを得ないわけですが、その理由について強引に解釈してみようというネタです。実際はその理由を肴に雑談しているであり、ゲーム論とは何の関係もありません念のため。
ドラクエ1
- かぎ(すぐに無くなる)
- たいまつ
- 120ゴールド
伝説の勇者の子孫に与えられる装備にしては少なすぎるように思われる。しかし主人公はゲーム開始時点ではロトの印を持っておらず、本当にロトの血を引いているのかも怪しい。実は王様も主人公のことを信用していなかったのかもしれない。ローラ姫が誘拐されたことは国中の噂になっているくらいだから、「我こそがロトの子孫だ!」と名乗る連中があとを絶たなかったとも考えられる。藁にもすがる思いだった王様は下手な鉄砲も数うちゃ当たるという勢いで、寄ってくる人間全員に資金援助をしたのかも知れない。本物ならこのくらいの援助でも任務を遂行できると考えていたのだろう。王様なりに賭けだったというわけだ。そして王様のこの読みは当たり、本当の勇者の子孫が姫と世界を救ったのである。ちなみに、この120ゴールドを使って装備を買うと、棍棒と布の服、もしくは竹ざおと皮の服(or皮の盾)のどちらかしか買えない。ゲームスタート時点でプレイヤーの好みが試されるのだ。実に絶妙な額といえよう。
ところで、王様が実は主人公が本物の勇者だと確信していた可能性もある。DQIにはロトの兜が登場しない。Iには兜という装備自体が存在しないためだが、実はゲーム開始時点ですでに主人公が持っていた可能性がある。イメージイラストで主人公がかぶっていたものがロトの兜のデザインに近い*1。
ちょっと公式から離れると、VジャンプのSFC版I・II攻略本に載っているかねこ統氏のマンガでも主人公は布の服の上に兜だけはしっかりかぶっていた。なかなか説得力のある解釈だと思う。ロトの兜はパッと見、鉄兜と見分けが付かない。そのため庶民レベルではロトの印がなければ主人公を勇者の子孫と認められなかったが、王様は彼が被っているのがただの鉄兜ではなく、精霊ルビスの加護を得た本物のロトの兜であることを見抜いていたのかもしれない。
……そうなると雨の祠の賢者の立場が無くなるのだが……まあ、印を自力で見つけられるぐらい強くならないと竜王の島に行っても返り討ちだろうから、彼の判断は正しかったということで。もしかすると印を隠したのは彼かもしれない。メルキドの予言者が印の正確な位置を知っていたからなぁ。実はお告げじゃなくて賢者から聞いてたのかも。